憐れなりギャルよ!よき強敵であった

6月のある日、俺はスーパーに来ていた。

少し街外れの、ほとんど来たことのない場所で用事を済ませ、夕飯の材料を買って帰ろうかと思い立ち寄ったマックスバリュー。

そこは体育館のような珍しい造りになっていて、吹き抜けの2階に小さい休憩スペースがあった。そこでコーヒーでも飲もうかと上がった先に彼女はいた。

そこに一人でいるにはおよそ似つかわしくない、海が好きそうなほんのり小麦色したコテコテのギャルだ。

ナンパをするつもりはなかったのだが、何をしているのか純粋に気になり思わず声をかけてしまった。

「何してるんですか?」

「え、いや特には

「そうなんだ、近くでお祭りでもあるのかと

「えーなんで!ないですよw

「なんかお祭りとか好きそうだからw」

適当に声をかけてしまったが見た目通りのキャラで助かった。

元々コーヒーを飲むつもりだったため、どこかカフェでもと誘ってみたらOKが出た。

彼女は地元らしく、近くにドトールがあるとのことで一緒に車で向かうことに。

ドトールでコーヒーを飲みつつ、お決まりのような会話

歯科衛生士をしているらしく、思いのほか堅い仕事だった。

実際のところギャルっぽい看護師や歯科衛生士などは珍しくないが、少しでも盛り上げる要素があるところは拾っていく。

全然見えないねw意外と真面目なんだ!

そうだよ〜真面目だよ!意外ってなんだw

特定の盛り上がりワードをピックアップして事あるごとに使うと、二人の間の内輪ネタみたいなものが出来上がり親密な関係を構築するのに役立つ。このギャルには「真面目」というワードを使っていく。

1時間弱会話したところで、時間も時間なので移動してご飯でもという流れに。

ラインプロフィールもコテコテだった

お酒も好きらしく、特にワインが好きとのことなのでイタリアンへ。

自分は車なので飲めないが遠慮せずワインを飲んでもらい、少しばかりのエロトーク。

どんな相手であれ、その先にセックスを見据えるならば早い段階でのエロトークは必須。

しかしいやらしくなく、NHKの番組のように、当たり前の会話のように。

恥ずかしがる方が恥ずかしいという空気を作り出す。遠回しな表現は避け、セックスという単語は自然に使う。

過去の恋愛の話や、恋愛に対する価値観の話が手っ取り早い。

セフレとかはいたことある?

えーないよ!あるの??

俺もいたことないけどさ、元カノがセフレいたことあるって言ってて理解できなくてモヤモヤしてた。セックスは好きだけど、好きな人とじゃないとしたくないな

まーそうだよね、あたしも好きじゃない人とはできないな

そっか、意外と真面目なんだもんねw

そうそうw

こういう話は相手に合わせて分岐させる。もしセフレがいたというなら、まあそれが普通だよねというスタンスでいく。

そんな会話をしばらくして、もっと話したいし一緒に飲みたいのでお酒買ってホテルで飲まないか打診。

んーいいけど、なにもしないよ?

もちろん

無論嘘だが、ホテルに入れば勝ちである。大抵は…

コンビニで買い物を済ませホテルに入室。

一緒に飲んでほどなくして密着するが、このギャルがいざというときに本当に堅く、思いのほか拒んでくる。キスには至ったが、そこからも流されずになかなかの強い意志を感じる。

キスは好き、キスいっぱいしよ?でもそれ以上は付き合ってないとだめだよ

うん、誰でもいいわけじゃないよ。でも俺もうけっこう好きになってる

そこそこ強い意志があっても、キスして指を入れてしまえば勝ちである。欲情スイッチが入ってしまえば求めずにはいられない。

もっと気持ちよくなりたくない?

したいけど、だめ…

口をふさぎ、指で中を掻き回したら対戦前の意思など崩れ去り、快楽を貪る雌と成り果てるしかなかった。

コメント

タイトルとURLをコピーしました